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難聴は「年を取ったら起こる老化現象」と考えている方もいらっしゃいます。ですが高齢者の方でも、若者と同じように耳の聞こえが良い方もいらっしゃいます。これまでは「加齢」が難聴の原因だと思われていましたが、実際には加齢と難聴には相関関係がないことが分かっています。

2007年10月に発表された国立長寿医療研究センターの調査データによると、約40種類ある難聴の原因の中で特に難聴との関係性が高いのは「騒音」と「動脈硬化」の2つだということです。「騒音」はなんとなくイメージがつくのですが、「動脈硬化」に関しては多くの耳鼻科医が驚きの声をあげました。

加齢のせいではない?難聴を引き起こす主な原因

これまで有毛細胞の損傷・劣化によって起こる難聴は加齢のせいだとされていましたが、実際には「騒音」と「動脈硬化」が主な原因であることが分かっています。「騒音」と「動脈硬化」と言われてもピンとこない方が多いと思うので、「騒音」と「動脈硬化」がどのようにして難聴と深い関わりを持つのかを紹介していきたいと思います。

騒音(大きな音)は、有毛細胞を損傷させる

騒音(大きな音)は、音の振動を電気信号に変換して脳に伝える働きをする「有毛細胞」を損傷させることがあります。長い間騒音にさらされることで起こる難聴を「騒音性難聴」といい、短時間の騒音(爆発音など)で起こる聴覚障害を「音響性外傷」と呼びます。

難聴を防ぐには騒音にさらされない生活を心がける必要があります。特に若者でも「ヘッドホン難聴」や「イヤホン難聴」など、スマホや音楽プレーヤーで大きい音を出しすぎて起こる騒音性難聴のケースが増えています。また、コンサートや野外ライブなどでスピーカーの近くにいると「音響性外傷」を引き起こす可能性があります。

動脈硬化が原因で、有毛細胞が劣化していく

動脈硬化が原因で起こる病気といえば、脳卒中、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などが有名ですが、実は聴覚機能にも大きな影響を及ぼすことが分かっています。特に動脈硬化との関係性が強いのが<「メタボリックシンドローム」です。メタボは、高血糖、高血圧、糖質異常症が併さったものなので、結果として動脈硬化を引き起こしてしまいます。

動脈硬化になると、動脈内に様々な物質が詰まったり、硬くなったりして血管が狭くなり、重要な組織に血液をスムーズに運べなくなります。すると音を認識するために不可欠な細胞である「有毛細胞」にも十分な栄養が届かなくなり、酸素不足やエネルギー不足で次第に細胞が劣化してしまうのです。

難聴を引き起こす主な原因のおさらい

  • 難聴の原因は、単純に加齢のせいだけではない。
  • 難聴の主な原因は、「騒音」と「動脈硬化」の2つ。
  • 騒音性難聴は「ヘッドホン難聴」「イヤホン難聴」に注意。
  • メタボリックシンドロームは動脈硬化の大きな原因。

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