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聴覚障害の主な原因として「騒音」と「動脈硬化」に深い関係性があると考えられています。老人性難聴は生活習慣の見直しで予防することが可能?という記事で紹介したように、難聴を予防するためには根本となる「動脈硬化」を防ぐための生活習慣を見直す必要があります。そこで生活習慣を見直すために、どのようなことに気をつければよいのかを紹介していきます。

動脈硬化を防ぐために知っておくべき指標「LH比」

LH比とは、動脈硬化を引き起こす原因の「脂質異常症」を診断するときに重視されている指標です。LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で表されます。このLH比が高くなるほど、動脈硬化のリスクが大きくなると言われています。このLH比が1.5以下であれば血管内は健康な状態ですが、2.0以上になると動脈硬化が疑われます。このLH比の値を下げるためには、食生活の見直しや運動不足の解消など、生活習慣を改善しなければなりません。

悪玉コレステロールを下げるために食生活を見直す

動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを下げたり、内臓脂肪を減らしてメタボリックシンドロームを解消するためにも、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。例えば肉類を中心とした食生活を送っているのであれば、緑黄色野菜も併せて摂取して偏りのない食生活を送らなければいけません。

動脈硬化を予防できる主な食品

食材効果
青魚サバ、サンマ、イワシなど、青魚には「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」が含まれています。これら「DHA」「EPA」は、血液の流れを良くして生活習慣病を防ぐ効果があると言われています。
ごまごまには「セサミン」という特有の成分があり、ビタミンEと共に脂質の代謝を促進してくれます。さらに、悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やす効果があると言われています。
緑黄色野菜緑黄色野菜には、ビタミンが豊富に含まれているので動脈硬化の予防に効果的です。野菜に含まれている食物繊維には悪玉コレステロールを減らす効果もあります。
納豆納豆(大豆)に含まれるレシチンという成分には、悪玉コレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)を分解する働きがあります。またナットウキナーゼという酵素には、血栓溶解作用があるので動脈硬化の予防には効果的です。
にんにくにんにくに含まれるアリシンという成分には、悪玉コレステロール値を下げたり、抗血栓作用があります。また、中性脂肪(トリグリセリド)も減少させるので動脈硬化の予防になります。

動脈硬化やメタボ予防のために運動不足の解消する

動脈硬化やメタボ予防のために運動が必要な理由。それは運動をすることで、血流が良くする効果や、悪玉コレステロールを減少させる効果が期待できます。高齢者の場合、過度な運動は心臓に負担がかかるので、ウォーキングなどの有酸素運動を行うのが理想的です。

動脈硬化やメタボの予防のために、まずは1日30分程度のウォーキングを始めてみることをお勧めします。家の近所を歩いてみても良いですし、出勤途中など実行できるタイミングは多いと思います。実際に、毎日のウォーキングを習慣付けることで、耳鳴りを伴う血管の障害を改善できたという例も少なくはありません。

ストレスを溜めこまないような生活を心がける

ストレスは目に見えるものではなく、聴覚障害の原因となると言ってもピンとこないかもしれません。しかし、メニエール病など突発的に起こる難聴は、ストレスや睡眠不足により発症することが多いとされています。その理由としては、ストレスが動脈硬化と密接に関係していることが挙げられます。

肉体的なストレスや精神的なストレスを感じると、血管が凝縮され血圧を上げてしまいます。さらに悪玉コレステロールの増加(善玉コレステロールの減少)にも繋がります。血圧が上昇して血管や心臓に負担をかけてしまったり、LH比が高くなるほど動脈硬化のリスクが大きくなるので、ストレスにも日頃から注意を払う必要があるのです。

お酒の量を制限する。禁煙を心がける

少量のアルコールであれば、善玉コレステロールの増加させる効果があり、ストレス解消にも繋がるので良いかもしれませんが、過剰なアルコールの摂取は控えなければいけません。アルコールを過剰に摂取すると、中性脂肪の合成を促進して肝臓にも負担をかけてしまいます。さらに、中性脂肪の増加が増加すると「脂肪肝(肝臓の肥満症)」や「高脂血症(血液中の脂質が基準値を超える)」のリスクが大きくなり、結果として動脈硬化を加速させる原因となってしまいます。

動脈硬化の原因として、最も危険とされているのが「喫煙」です。タバコの煙に含まれる、一酸化炭素、ニコチン、活性酸素など動脈硬化を促進させてしまいます。動脈硬化による聴覚障害(有毛細胞の劣化)を防ぐには、一刻も早く禁煙して健康な生活を心がける必要があります。自分ひとりでの禁煙が困難な場合は、病院の「禁煙外来」という専門外来を受診してみることをお勧めします。

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