記事の詳細

単純に補聴器といっても様々な種類があり、各メーカーが販売している補聴器は600機種以上あるともいわれています。補聴器を選ぶときは、難聴の度合い、補聴器の機能、補聴器の型、予算と価格などから自分に合ったものを選ぶことになります。そこで、補聴器を選ぶときに知っておきたい、補聴器のタイプ(形)と特徴ついて紹介していきます。補聴器を選ぶときの一つの目安として参考になれば幸いです。

比較的目立ちにくい定番のタイプ「耳あな型」

耳あな型は、耳の穴に収まるタイプの補聴器です。音を受け取るマイクロホンが耳たぶの中にあるので、集音効果が保たれ自然な音質を再現できます。軽度から高度難聴まで対応可能で、多くの方が使用している定番の補聴器タイプです。

この耳あな型にはレディメイド型というすでに完成されたタイプもありますが、基本的には使用者の耳に合わせて作るオーダーメイド型が一般的です。オーダーメイドであれば、耳の形状に合わせて作られるので、軽い運動程度では落ちる心配はありませんし、メガネをかけいても邪魔にはなりません。

耳あな型のデメリットとしては、小さくて無くしやすいこと、小さいので細かな操作が要求されること、電池の寿命が比較的短いこと、ハウリング(ピーピー音)が起こりやすいことなどが挙げられます。

この耳あな型には大きさによってさらにタイプが分かれています。「フルシェル型」は耳あな型の中でも一番大きく、耳のくぼみ全体を覆ってカバーすることでハウリングを軽減します。「カナル型」はフルシェル型よりも目立ちにくく、種類が多いのが特徴です。CIC型は「completely in the canal(外耳道に入る)」という意味で、カナル型よりもさらに外から見えにくくなります。

扱いやすく種類も豊富なタイプ「耳かけ型」

耳かけ型は、耳にかけて使うタイプの補聴器です。種類が豊富で扱いやすいのが特徴です。また軽度から重度難聴まで対応可能で、聴力適応範囲が広い補聴器です。イヤーモールド(専用の耳栓)で音漏れを防ぎ、効率よく音を伝えることができます。軽度の難聴者には「オープンフィッティング」というタイプがあり、自分の聴力を生かしたまま、周波数の高い音だけを補聴器でカバーすることができます。

耳かけ型のデメリットとしては、メガネと合わせて使いづらいこと、耳の裏側は汗をかくので汗の影響を受けやすいことなどが挙げられます。

手元で調節できて操作性がよいイヤホンタイプ「ポケット型(箱型)」

ポケット型(箱型)は、本体とイヤホンをコードで繋いで使用するタイプの補聴器です。本体自体が大きく手元で調節できるので操作しやすいのが特徴です。ポケット型(箱型)の補聴器は軽度から重度の難聴まで対応でき、価格も比較的お求めやすくなっています。本体が大きい分電池も単3、単4を使うので、他のタイプよりも長持ちします。

ポケット型(箱型)のデメリットとしては、動くときに繋いでいるケーブルが邪魔になってしまうこと、本体が衣服に接触して擦れる音が聞こえてしまうことなどが挙げられます。

サイズが小さい耳かけ型補聴器の進化系「RIC型」

耳かけ型の中でも、スピーカーを補聴器本体から分離させて耳の中に置くことができるタイプが「RIC型」です。RICとは「receiver in the canal(外耳道の中のレシーバー)」という意味になります。このタイプでは、軽度から中度難聴に対応しています。従来の耳かけ型よりもサイズが小さくて目立ちにくいのが特徴で、スピーカーが鼓膜に近い分だけ音質が良くなります。RIC型は「外耳道レシーバー」「カナルレシーバー」と呼ばれることもあります。

外から見えない耳あな型の補聴器「IIC型」

耳あな型の補聴器の中でも、耳の外耳道に挿入して使う外から見えないタイプが「IIC型」です。IICとは「invisible in the canal(外耳道に隠れる)」という意味になります。先端が鼓膜付近まで来るので、耳の型を取るのが難しく高度な技術が必要になります。小さな耳あなには装用できないので、小柄な方や子供への装用は難しいタイプです。この「IIC型」の補聴器は、日本ではスターキージャパンから発売されています。

鼓膜を通さず振動で音を伝えるタイプ「骨伝導型」

骨伝導型は、骨に振動を送ることで音を聞き取るタイプの補聴器です。鼓膜を通さないので伝音性難聴の方には効果が期待できます。基本的にはメガネと一体型になっているものが多く、軽度から中度難聴に対応しています。骨伝導型では、他にもカチューシャ型やヘッドバンド型などがあります。

関連記事

ページ上部へ戻る