記事の詳細

体の健康を調べるために、病院の定期健診を受けておられる方も多いと思います。もちろん、定期的な健康診断を受けることは非常に良いことなのですが、定期健診の聴力検査に異常がなかったからといって簡単に安心してはいけません。一般的な健康診断は、あくまでも健康状態についておおまかに調べるためのもので、「異常なし」=「正常」だとは限らないのです。

一般的な健康診断による聴力検査の特徴と欠点

一般的な健康診断で行われる検査は「スクリーニング」と呼ばれる検査です。このスクリーニングとは「ふるい分け」という意味で、健康状態に異常がないかをおおまかに調べます。

健康診断の聴力検査では、1,000Hzと4,000Hzの2種類の周波数に対する「聞こえ」について簡単に検査します。この2種類の周波数から判断する聴力検査の場合は、以下のような欠点があります。

  • 老人性難聴は高い周波数から順番に聞こえなくなるので、難聴が始まっているのか判断しづらい。
  • 細かく測定していないので、特定の音が聞こえなくなるタイプの難聴を見逃している可能性もある。

きちんと聞こえのレベルを知るには、健康診断の結果で満足せず耳鼻科で標準純音聴力検査を受ける必要があります。次は耳鼻科での純音聴力検査の特徴について紹介していきます。

耳鼻科で受けることができる「純音聴力検査」の特徴

耳鼻科で受けることができる「純音聴力検査」では、125Hz、250Hz、500Hz、1,000Hz、2,000Hz、4,000Hz、8,000Hzの7種類の周波数に対する「聞こえ」について検査します。健康診断の聴力検査よりも細かく測定するので、軽度の難聴や、特定の周波数のみが聞こえなくなる難聴でも発見しやすいのが特徴です。

さらに耳鼻科で受けることができる聴力検査には、「言語聴力検査(言葉の聞き取りの検査)」「ティンパノメトリー(鼓膜の動きを調べる検査)」「内耳機能検査(内耳の障害を調べる検査)」などがあり、健康診断では分からない様々な耳の機能について検査することができます。

耳鼻科での検査内容の説明に関しては、医療機関で受ける「聞こえ」に関する検査の種類と仕組みの記事で紹介しています。

健康診断と耳鼻科での聴力検査の違いまとめ

  • 健康診断の聴力検査は1,000Hzと4,000Hzの2種類の周波数をザッと調べるだけ。
  • 耳鼻科で受ける純音聴力検査は、7種類(125Hz~8,000Hz)の周波数を細かく調べる。
  • 耳鼻科では純音聴力検査以外にも様々な検査を受けることができる。
  • スクリーニング検査よりも耳鼻科の検査のほうが、軽度の難聴を発見しやすい。

関連記事

ページ上部へ戻る