記事の詳細

日本では65歳以上の方の4人に1人は難聴の症状があると言われていますが、高齢者の方でも若者と同じように「聞こえ」が良い方がいるのも事実です。実際に「加齢と難聴には相関関係はない」という調査データもあり、難聴の主な原因として考えられるのは「騒音」と「動脈硬化」の2つであると2007年に発表されました。

有毛細胞(音を認識するために不可欠な細胞)の劣化による老人性難聴に関しては、年齢のせいだと諦めるのではなく、「騒音」を避け「動脈硬化」を引き起こさないように生活習慣を見直すことで、難聴を予防することができるかもしれないのです。

老人性難聴(加齢性難聴)の特徴について

老人性難聴は騒音性難聴と同じように、誰にも起こりえる可能性が高い難聴です。老人性難聴の特徴としては、周波数の高い音から順番に聞こえが悪くなります。これは周波数の高い音ほど有毛細胞を激しく刺激するので、周波数の高い音を担当する有毛細胞から先に劣化していくためです。

有毛細胞の劣化は単純に年齢のせいだけではない

有毛細胞は年齢を重ねることに劣化していきますが、その主な原因は「動脈硬化」によるものです。動脈硬化を引き起こすと、血の巡りが悪くなって有毛細胞に十分な栄養が届かなくなります。有毛細胞に栄養が届かなければ、酸素不足やエネルギー不足になり、細胞の毛が抜け落ちてしまったり、場合によっては細胞が死んでしまうことになるのです。

有毛細胞は一度劣化・損傷すると、現状では再生が困難なため治療できる可能性は極めて低くなります。有毛細胞の損傷・劣化を防いだり、これ以上悪化させないためにも、早めに「騒音」や「動脈硬化」を予防することが大切です。

動脈硬化とメタボリックシンドロームの関係

動脈硬化を引き起こす原因として、最も注意しなければいけないのが「メタボリックシンドローム(代謝症候群)」です。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に高血糖、高血圧、脂質異常症の2つ以上が合併したものです。動脈硬化の主な原因とされていて、メタボの症状がある方は聴力の低下が生じやすくなるので注意が必要です。

動脈硬化の原因となる生活習慣を見直そう

老人性難聴を予防するには、動脈硬化やメタボリックシンドロームの原因となる生活習慣を見直す必要があります。見直すべき点としては、「食生活の見直し」「運動不足の解消」「ストレスを溜めない」「お酒の量を制限する」「タバコをやめる」など様々です。はじめから全てを改善することは難しいかもしれないので、まずは自分にできることから始めてみましょう。生活習慣の見直しに関しては、さらに詳しく掘り下げて聴覚障害の原因となる「動脈硬化」を防ぐためにできることで紹介します。

老人性難聴を予防するためのおさらい

  • 老人性難聴は、周波数の高い音から順に聞こえなくなる。
  • 有毛細胞が劣化する主な原因は「加齢」ではなく「動脈硬化」。
  • 老人性難聴はメタボリックシンドロームにも要注意。
  • 難聴の原因になる動脈硬化は、生活習慣を見直すことで予防できる。

関連記事

ページ上部へ戻る