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日本では、難聴が悪化していて補聴器が必要な状態とされる方の中で、実際に補聴器を使用している人は約半数程度だと言われています。一般的には、「軽中度難聴」以上の人であれば補聴器を使用するのが望ましいのですが、現状で補聴器を使用している人は「中高度難聴」以上の人がほとんどです。医者もそれくらい症状が悪化してないと、積極的に補聴器を薦めようとはしません。

また補聴器という言葉を聞くと、「お年寄りが付けるもの」とか「一目で耳が悪いのが分かる」「目立つから嫌だ」という考えを持っている方も多いです。しかし難聴は、年を重ねれば誰にも起こりえる症状で決して恥ずかしいことではありません。世間のイメージのせいで補聴器を避けていると、症状が悪化するだけではなく、二次的な心の病を引き起こす可能性だってあるのです。

聞こえの不自由によるコミュニケーション障害のリスク

聴力が低下したまま放置していると、相手の話を何度も聞き返して嫌な顔をされたり、話をあきらめて途中で中断されてしまったり、次第に人との関わりを避けるようになり孤立してしまうようなケースも少なくはありません。社会から孤立してしまうと「うつ病」といった心の病に陥ってしまうこともあります。このようなコミュニケーション障害のリスクを防ぐためにも、早めに補聴器を使用して日常会話の支障をできるかぎり軽減することが大切です。

人間の体は使わないと衰えていく?大切な脳への刺激

基本的に人間と体は使わないと衰えていきます。それは人間の脳に関しても同じです。聴覚による脳への刺激が低下すると、言葉を聞き取る能力である「言語聴取能」が衰えてしまいます。判別できる単語が減ることにより、言葉の記憶が失われ、新しく言葉を覚えることも困難になります。

このような「学習障害」だけではなく、脳への刺激の低下が「認知症」に繋がる恐れも考えられます。一度衰えた機能は回復が難しいので、聴力が低下したら早めに補聴器を使用して聴覚からの脳への刺激を保つ必要があるのです。

補聴器を付けることは決して恥ずかしいことではない

日本は世界の中でも特に補聴器の普及率が低い国です。海外に比べて日本での普及率は半分以下だと言われています。補聴器の価格の高さや、日本語の周波数が他の国の言語よりも低いというせいもあるかもしれませんが、「年寄りが付けるもの」という変なイメージによるところも大きいと思います。

こういった発想は日本特有のもので、例えば欧米の企業に勤めているトップクラスの方は、耳の聞こえが「正常」の方でも補聴器を付けています。これは会議や交渉などで、相手が話す大事な言葉を聞き逃さないようにしようという意思の表れです。日本でも外資系企業の方で補聴器を使用する方が増えているようです。

「年寄りっぽい」というマイナスイメージではなく、「言葉を聞き逃さないようにする」「耳の能力をアップさせる」というプラスのイメージ持つことが大切なのです。実際に耳の聞こえに対して前向きな人ほど、若いうちから補聴器を使用している傾向があります。

難聴予防に補聴器の使用を薦める理由のおさらい

  • 聴力の低下を放置しているとコミュニケーション障害のリスクが大きくなる。
  • コミュニケーション障害から「うつ病」に発展してしまうケースも少なくない。
  • 聴覚からの脳への刺激が低下すると、「学習障害」や「認知症」の原因になる。
  • 上記のリスクを防ぐためにも、早めに補聴器を使用することが重要です。
  • 補聴器に対するマイナスイメージをなくし、プラスに考えることが大切。

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