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一般的に「難聴」という言葉を聞くと、「年を取った人に起こる、耳が聞こえ難くなる症状」という認識をされている方がとても多いです。しかし、難聴は単純に加齢のせいではなく、耳の中にあるどの部分に障害が起こっているのかによって種類や改善策、治療の成功率などが変わってきます。

難聴は大きく分けると、以下の3種類のタイプに分けられます。

種類特徴
伝音性難聴
(でんおんせいなんちょう)
外耳から中耳までの機能の損傷で起こる難聴
感音性難聴
(かんおんせいなんちょう)
内耳以降の神経系に障害がある場合に起こる難聴
混合性難聴
(こんごうせいなんちょう)
伝音性難聴と感音性難聴の両方を併せ持つ難聴

伝音性難聴の特徴について

伝音性難聴は、外耳と中耳(外耳から内耳に至る経路)に何かしらの障害があり、音が上手く伝わり難くなっている状態です。感音系(神経系)には異常がないので、大きい音であれば聞き取りやすく補聴器の効果が得られやすいのが特徴です。また、感音性難聴に比べると、治療で治る可能性も高い難聴のタイプです。

伝音性難聴を引き起こす主な要因

  • 耳硬化症
  • 中耳炎(急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎)
  • 外耳道閉鎖症
  • 中耳奇形

感音性難聴の特徴について

感音性難聴は、内耳・聴神経の機能障害によって起こる難聴です。内耳にある有毛細胞の劣化や損傷で起こる難聴を「内耳性難聴(ないじせいなんちょう)」と言い、それ以降の聴神経から脳への伝達経路で起こる難聴を「後迷路性難聴(こうめいろせいなんちょう)」と呼びます。

感音性難聴の場合、補聴器での効果がその人の症状によって大きく違い、場合によってはあまり効果が得られないこともあります。また、神経系の障害なので治療が困難だという現状もあります。突発性難聴の場合、発症後から1週間以内であれば治療できる可能性が高くなります。逆に数週間経過してしまうと、治療するのが困難になってしまいます。

感音性難聴を患ってしまったら、症状がこれ以上悪化しないように対策することが一番大切です。有毛細胞が劣化しているのであれば「動脈硬化」が主な原因なので、メタボ気味の方は生活習慣を見直す必要があります。「騒音」のある場所で生活しているのであれば、できるだけ騒音を避ける必要があります。補聴器の効果が得られるのであれば、耳から脳へ刺激を送るため(脳の機能低下を防ぐため)にも早期の使用をお勧めします。

感音性難聴とされている主な種類

  • 老人性難聴(加齢性難聴)
  • 騒音性難聴
  • 音響性外傷
  • 突発性難聴
  • メニエール病
  • ムンプス難聴(おたふく風邪)

混合性難聴の特徴について

混合性難聴とは、伝音性難聴と感音性難聴の両方を併せ持つ難聴です。はじめはどちらか一つの難聴だったのが、治療の遅れにより混合性難聴に発展するケースが多いです。特に老人性難聴では、感音性難聴の場合もあれば、混合性難聴になっている場合もあります。補聴器に関しては、伝音性難聴ほどは期待できませんが、感音性難聴よりも効果が期待できる場合があります。

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